2021年から2022年に入り、去年がうまくいきすぎてたことを実感したナカオです。
これまで投資を雰囲気でやってきましたが、ちゃんと考えないと怖いなと思い、運用成果に大きな影響を与えるというアセットアロケーションについて学んでみました。
学ぶ過程でおすすめのアセットアロケーションを算出するツールも作ってみたので、よかったら使ってください。
以下のような人に向けて書きました。
- インデックス投資をやってる
- アセットアロケーションってなに?
- リターンはそのままにリスクを抑えたい
- 自分にあったアセットアロケーションが知りたい
とりあえず現状を把握してみる
投資資金を入れてポチッとな
アセットアロケーションとは?の前に、まずは現状を把握します。
ツールを作ってみたので、投資金額を入力後、 【リスク/リターンを計算】ボタンを押してみてください。
↓私の2022年3月時点のデータですが、こんな感じで資産全体の割合と、リターン・リスクが表示されたかと思います。
では、詳細説明は後にして次へ。
推奨アセットアロケーションをシミュレートしてみる
目標年率を入れてポチッとな
まだアセットアロケーションがなにか?の前に、ツールを使います。
さきほど計算されたリターンと、総投資金額を入力して、【オススメを判定】ボタンを押してください(少々、時間がかかります)
こちらも、こんな↓感じでおすすめが表示されたかと思います。
では、詳細を説明していきます。
アセットアロケーションとは
運用結果に影響を与えるアセットアロケーション
”アセットアロケーション”
投資をしている方なら、単語自体は聞いた事あると思います。
が、横文字だしなんか雰囲気で流してる方も多いかと思います。というか私がそうでした。好調なうちは気にも止めないと思いますが、イマイチ資産が増えないと気になってきます。
まずはGoogle先生にアセットアロケーションについて、聞いてみます。
アセットアロケーションとは、運用する資金を国内外の株や債券などにどのような割合で投資するのかを決めることをいいます。アセットとは「資産」、アロケーションとは「配分」という意味を持っています。
資産は、大きく分けて「現預金」「国内株式」「国内債券」「外国株式」「外国債券」「不動産」「商品・金」など、同じような特性を持つ商品のグループを指します。アセットアロケーションは、その人の資産状況やリスク許容度、運用目的などによって人それぞれで適切な配分が異なります。
SMBC日興証券
要は、「資産配分」のことらしいです。(なんでみんな横文字で話すんだ…)
よく聞くのは、「国内債券25%、国内株25%、 外国債券25% 、外国株25%にしましょう!」とかですね。
つまり、さきほど出したこれ↓がアセットアロケーションです。
このアセットアロケーションですが、実はかなり重要という話があります。
これから投資を始める人にぜひ知ってほしいのは、長期的に分散投資をする場合「いつ買うか」「どの銘柄を買うか」はあまり重要ではないということです。それよりも大事なのは、アセットアロケーション(資産配分)なのです。リスクやリターンといった運用成果に与える影響のうちアセットアロケーションが7~8割を占め、銘柄選択やタイミングが与える影響は2~3割にすぎないという研究結果が複数あります。
PRESIDENT ONLINE
売買のタイミングより、アセットアロケーションが重要なんだ!っていう研究結果がどうやら複数あるみたいです(素人なので、とりあえず鵜呑みでいきます)
では、そんな大事なアセットアロケーションをどう決めたらいいのでしょうか?
リスクとリターン
「アセットアロケーション 決め方」みたいな感じで調べると、「あなたに合ったリスクとリターンから決めましょう」って言われます。
いや、その「自分にあう」ってとこをサクッと教えてほしいのに、なんか抽象的なこと書かれてて、後は専門家へGO!みたいな記事によく遭遇しました。
なので、まずはリスクとリターンを理解するところから始めます。
リターンは年率の平均、リスクはバラツキ
まず前提として、リスクもリターンも将来を約束するものではなく、過去のデータの話です。
昔はこうだったよーって言ってるだけです。
ただ、過去から現在までとこれからって無関係ではないよね?似た動きになりそうじゃない?じゃあ、ちょっと参考にしてみます?的なものです。
リターンはこれまでの年率の平均を表しています。これまでだいたい1年で±XX%上下してきたよ。ってことですね。
そして、リスクはバラツキ(標準偏差)を表しています。
下の図のように、計測時点のスタートとゴールが同じ値なら、同じリターンとなります。
ですが、その道中の動きは違っていて、BよりAの方が振れ幅が少ないのがわかります。
この振れ幅が、リスクと呼ばれています。
リスクが高い=値動きの幅が大きいということです。
では、リスクXX%ってなにを表しているの?ってことなんですが、次の図がわかりやすいです。
正規分布図なのですが、これはリターン4%、リスク8%の商品を表したものです。
世の中の多くのものは正規分布に従うと言われてますが、細かい話は抜きに抑えておきたいことは、以下です。
- リターン ±1*リスクに収まる確立は68%以内
- リターン ±2*リスクに収まる確立は95%以内
例は、リターンが4%、リスクが8%なので、
期待される年率は、 以下に収まりそうなことがわかります。
- 68%の確率で、-4%から12%の間
- 95%の確率で、-12%から20%の間
さきほど計算してもらったツールのこの箇所にあたります。
「これまで通りの動きでいけば、1年後に約141万円の利益がでそうなんだけど、もちろん絶対そのとおりにはいかなくて。けど、多少バラツキはあっても、95%の確率で-122万~405万の範囲には収まると思うよ。」
って言ってます。
この、1年後に122万減る可能性がありますが、大丈夫ですか?が アセットアロケーション作成時に言われる「あなたに合ったリスクとリターンから決めましょう」の話の意図することです。
相関係数とは
計算に使っているので紹介しますが、自分でポチポチ計算しない限りは使わないかな?と思うので軽く紹介します。(計算式の詳細はこちらのサイトを参考にさせていただきました)
興味なければスキップで問題ないです。
「債券があがると株がさがる」と聞いたことあるかと思いますが、そんな話です。
AとBの動きの関係を数値化したものになります。
-1から1で表現し、1に近づくと強い正の相関、-1に近づくと強い負の相関、0に近ければ相関なし。です。
過去5年分のデータから相関を示したのが以下の図です。
集計したアプリの都合上、日本語表記ができず申し訳ないのですが、japan-bondというのが日本債券を表してます。
0付近の値が多く、他との相関はなさそうです。
また、右下に集まっているS&P500、先進国株式、全世界株式は、どれも米国依存のためかなり強い相関となってます。
HDVやSPYDがS&P500や全世界株式とあまり相関が強くないのも面白いです。
これらの係数はアセットアロケーションのリスクの計算に使われています。というお話です。
シャープレシオとは
シャープレシオとは、運用効率性
教えて、Google先生!
リスク(標準偏差)1単位当たりの超過リターン(リスクゼロでも得られるリターンを上回った超過収益)を測るもので、この数値が高いほどリスクを取ったことによって得られた超過リターンが高いこと(効率よく収益が得られたこと)を意味します。
SMBC日興証券
シャープレシオとは、運用効率性のことです。
以下の図のように、同じリターンが期待できるなら、リスクが低い方がよくね?という考えで用いられます。
上の例だと、同じリターンなので、リスクだけを見ればわかりますが、↓のような感じだとパット見で判断つかないかなと思います。
A | B | |
リターン | 22% | 19% |
リスク | 29% | 23% |
シャープレシオ | 0.76 | 0.83 |
シャープレシオを計算すれば、Bの方が効率的な運用ができていることがわかります。
計算式は、(リターン – 無リスク資産の収益率(日本はゼロ金利なので0) )/リスク です。
最適化を目指して
これまで、リスク・リターン、シャープレシオを学んで思ったんです。
じゃあ、一番運用効率いいのなんなん?って。
同じリターンが得られるなら、なるべくリスクは持ちたくない。と考えるのが人間の心情だと思います。
人によって、期待するリターンも許容できるリスクも違うと思いますが、その人にとっての最適みたいなのをリコメンドして欲しいですよね。
そんな思いから生まれたツールが目標リターンからシャープレシオが一番優れたものをリコメンドしてくれる君です。
アセットアロケーション算出君で把握したリターンって、値こそ知らなかったかも知れませんが、無意識に目指していたリターンじゃないかなと思うんです。
80過ぎて新興国株買ったり、億万長者になりたいのに日本債券100%とかしないはずですよね。
なんとなくだけど、とりたいリターンにあわせた商品を買ってるはず。
なので、無意識のうちに目指してたリターンを維持しながら、最も効率よく運用できる組み合わせが、自分にあった理想のアセットアロケーションなのでは?って思い、夜なべして作ってみました。
最後に
計算量の多い処理を貧弱なブログサーバーで処理させてる関係で、5%区切りの配分比率となり、VYM、SPYD、HDVをリコメンドの計算から外さざるをえなくなってしまいました。
もしかしたら、同時アクセスされると処理に耐えきれず、サーバーが死ぬかもです。
ちなみに、計算に使用している各資産クラスのリターン、リスクは3年分です。
軽く試した感じですが、ここ3年のリターンがマイナスの日本債券がリコメンドに組み込まれたり、なかなかおもしろい結果がでたりします。
誰かの興味に少しでも触れたら幸いです。
作るのに必死でまだ自分のアセットアロケーションを見直せてないので、私はこれからやります。
FIREしちゃった方、FIREを目指している方、この記事を見てFIRE目指してみようかなと思った方、皆様の動向が刺激になりますので、よかったらフォロー&絡んでいただけると嬉しいです♪
計算結果や、元になる値については、注意を払って作りましたが、結果の正しさについては確実に担保はできません。いかなる損害も責任は負いかねますので、投資全般に言えることですが、投資は自己責任でお願いします。
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