【共働き夫婦の育児記録】夫からみた育児のツラさ ~産後1か月まで~

育児
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ナカオ
ナカオ

コロナ禍のため実家を頼れず、夫婦二人っきりで育児をすることに。

がっつり体験できた育児の大変さを記録に残しておきたいと思いました。

これから体験される方の参考に少しでもなれば幸いです。

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前置き

私たちの背景はこんな感じです。

  • 共働きの30代夫婦
  • 2020年11月に第一子誕生
  • 実家が遠方&コロナのため、実家を頼れない
  • 夫(8ヵ月)、妻(1年半)の育休を取得
  • 二人で平等に家事育児

コロナにより手助けが期待できなかったため、夫婦で出産直後から長期育休を取得することを決めました。

ナカオ
ナカオ

赤ちゃんや子供と接することに慣れていたので、なんとかなるでしょくらいに思っていたのですが、想像以上に辛かったです。

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イベント

産後1か月までにある、大きなイベントはこんなところです。

  • 退院
  • 内祝い返し
  • ハーフ検診
  • 1か月検診

退院。

二人の生活だったところに、新しい生き物がポツンと現れました。

なんとも言えない違和感と幸福感から、二人でニヤニヤが止まりません。

初めて見るあくび、初めて聞くおならの音、なにをしていても可愛く、愛おしい存在です。

これから始まる3人での生活にすごくワクワクしました。

そして、この時には想像もしていなかったのですが、私たちはこれからどんどん疲弊していくことになるのでした。。

赤ちゃんの様子

産後1か月までは、一日トータルで16-18時間眠ると言われてます。

例に漏れず、我が子も同じくらい寝ました。

ペースとしては、おおざっぱに2-3時間睡眠×6回、睡眠の間で活動時間が1時間×5回を周期として1日が過ぎる感じでした。(周りの話を聞いていると、かなり寝てくれる方みたいです。)

実際の睡眠記録

黄色の箇所が寝ているんですが、これを見ると全然キツそうじゃないですね。

『1日のほとんど寝てる(黄色箇所)から、起きてる(白い箇所)とこだけ相手してあげればいいんでしょ?』っていうイメージが湧きます。

ちなみに、我が家のミルク事情は混合でスタートしました。母乳の量が足りなかったので、足りない部分はミルクで補充する。という方式をとりました。

また、母乳は欲しがればいくらあげてもOK。ミルクはやりすぎると消化しきれないので、3時間空けるように。と習いました。

体験するまでわからなかったこと

授乳には時間がかかる

一番盲点でした。

新生児の赤ちゃんは哺乳に慣れておらず、胃の容量も小さいので、一度にたくさんの量を飲めません。少量をこまめにわけてあげる必要があります。

授乳間隔の目安として教えられるのは、3時間おき×8回です。

これを聞いたとき、授乳と授乳の間で3時間のフリータイムがある!と思ってました。

0時にあげたとしたら、次は3時。その間3時間寝れる!くらいに考えていたのですが、そんな単純な話ではありませんでした。

まず、授乳の時間が考慮できてませんでした。

片乳10分×2で20分かかります。

そして、母乳の量が足りずまだ欲しそうであれば、ミルクを準備し飲ませる。

ここまでで40分前後かかります。

次に、飲み終わると吐き戻しを防ぐために、ゲップを出させます。

息子は吐き戻しが多かったため、ゲップ後も30分は立て抱きにしていました。

そして、横に寝かせた後は、苦しそうじゃないか?吐かないか?を気にしながら30分様子見

0時にあげはじめたはずなのに、時計を確認すると1時半。。

次のミルクの時間まで、残り1時間半。。

哺乳瓶を洗浄したり、消毒したりすると、ここからさらに時間がとられて、あと1時間でミルクの時間。。

1時間でも寝よう…と考えていると、息子が泣きながら起床。あやしているとミルクの時間

一睡もできないまま、つい3時間前にやったルーティンを繰り返す。。

これが昼夜を問わず繰り返されました

また、夜中は全部がうまいこといけば、睡眠に時間を割けるのですが、日中はそうもいきません。

自分たちの生活を成り立たせなきゃいけないので、ここに食事の時間、家事の時間が入ってきます。

そして、子育てについての疑問も調べたいので、昼寝しなきゃと思ってもついつい調べものをしてしまう。。

それどころじゃないのに、もらった出産祝いのお返しもしなきゃ…。(※出産祝いは落ち着いてから送ってあげた方が負担にならないと思います。やっと寝たタイミングでチャイムがなるものキツイ。

時間で考えると、

授乳に関わる時間が90分×8回=12時間。

食事、家事で6時間。

授乳以外の育児で2時間。

調べもので2時間。

合計22時間。

1日って24時間のはず…。

この合計22時間のタスクを夫婦二人で分担しながら、細切れに空いた残りの時間を睡眠にあてる。

夫婦そろって慢性的な睡眠不足におちいっていきました。

(ワンオペでやられてる人、どうやってるのか想像もつきません…。)

ナカオ
ナカオ

この時期は、イメージしていた育児とはかなり開きがありました。表現が正しいかはわからないですが、『育児』という言葉より『飼育』の方がイメージに近いかもしれません。

買い物に行く元気なんかなく、私たちはパルシステムに頼りました。

肉や野菜が届くのはもちろん、あらかじめ切ってあって炒めるだけのミールキットには本当に助けてもらいました。

継続して利用しており、離乳食がはじまった今も活躍してます。

Oisix もよかったです。こちらも出産前に利用していました。

パルシステムに比べてちょっとお高めかな?という感じですが、その分素材もよかったです。

料理が苦手な旦那さんでも、炒めるだけのミールキットなら作ってもらうこともできるかと思います。

かよわすぎて怖い

私たちの知っている赤ちゃんは、友達や親せきの子供でした。

自分で子育てをして知ったのですが、赤ちゃんは1か月検診でOKをもらうまでは外出できません。

このとき初めて、これまで会った赤ちゃんは全員産後1か月以上だったんだと気づきました。

赤ちゃんに慣れてると思ってましたが、産後すぐの赤ちゃんと触れ合うのは初めてだったんです。

ちょっとでも間違えると死んでしまうんじゃないか?と思えるほど、かよわい生き物と同居することに夫婦とも神経質にならざるを得ませんでした。

寝てるときでも、ちゃんと息をしているか?ミルクを吐いて窒息しかけてないか?

熱はないか?暑くないか?寒くないか?

と、常に気を張り続け、熟睡なんてできず、少しの鳴き声で目が覚める体になりました。

母乳をあげるのは簡単じゃない

これまで、母乳をあげるのを手こずってるお母さんを見たことがなかったので、私たちもすんなりあげられるものと思っていました。

それもそのはずですが、私たちが会ってきた赤ちゃんは生後1か月以上経った子達なので、もう手こずってる時期を過ぎているんですよね。

ママも子も、初めての授乳でうまくいくはずもなく、飲みたいのにうまく吸えない。あげたいのにうまく飲ませられない。

うまくいかず、アタフタしているうちに、赤ちゃんの空腹の限界がきてしまい、母乳を吸うような状況ではなくなっていく。

ミルクにとられる時間が増えて睡眠が削られるのはもちろんですが、なにより妻の精神状態が悪化していきました。

産後の動くのもキツイ体で、睡眠不足。ギリギリでやってるのに、子は授乳拒否。

勝手に涙がでてくるような状態になり、息子を見ながら泣いている姿をこの時期はよく見ました。

一般的には母乳外来を受けてみるのも手かもしれません。

が、いいイメージがなかったのでやめました。

というのも、

ナカオ
ナカオ

母乳に関する情報は、その人の主観がでまくるなー

と感じることがありまして。

産後ケアで行った助産院にて

『なにがなんでも母乳で育てるべき』『ミルクがもらえるとわかると母乳飲むのをさぼるから、どれだけ泣いていてもミルクはあげちゃだめ』等、かなり極端な指導をされ、

また、『乳腺がつまるから油もの、糖分はダメ』『食べるものは薄味にして、ゆでた野菜をメインで食べなさい』など、制限だらけの妊娠を経て、出産を終えたばかりの妻には酷すぎることも言われました。

前提として、なにを信じ行動するのかはそれぞれの考え次第かと思います

ただ、私はこの助産師の言ってることが信用できると思いませんでした。

言われたことを鵜呑みにして行動したら、妻が倒れると感じ、ネットで母乳に関する情報をかなり調べました。

『【助産師監修】母乳にいい食事

みたいな情報がわんさかでてきました。

ですが、調べれば調べるほど、みんな言ってることが違うんですよね。

どれも信頼に足りなかったので、英語で検索をかけた結果、文献とともに論じてくれているサイトを見つけました。

これまで一般的に語られていた、母乳育児に関するさまざまな説を、文献をベースに事実神話に区別してくれています。

Breastfeeding and a Mother’s Diet: Myths and Facts - La Leche League GB
Women hear a lot of conflicting information about what they can or cannot eat while breastfeeding and these recommendations may vary according to culture and tr...

このサイトの運営元は、La Leche Leagueという、母乳育児に関連した教育、トレーニングを組織する非政府、非営利団体でした。1956年に設立され、現在世界89か国に存在するらしいです。

日本にも団体は存在するそうで、日本用の相談サイトもありました(https://llljapan.org/

直接連絡して、相談することもできるそうです。

母乳に関する情報が多すぎて嫌になりそう…って方は参考にしてみてください。

私たちは他の雑音は無視して、油ものも甘いものも気にせず食べましたが、特にトラブルはありませんでした。(その代わり張ったら搾乳機を使用し、張りすぎないようにしてました。)

精神を病みながら母乳をあげるくらいなら、笑顔でミルクをあげようという方向に夫婦で納得し、根詰めてやらないこと、飲んでくれたらラッキーくらいでやるようにしました。

ミルクをあげるのが怖い

ハーフ検診で、『もっと太らせてください』と言われました。

息子は吐き戻しが激しく、吐かれることに親が恐怖を感じてました。

飲みすぎなんじゃないか?と遠慮がちになり、苦しそうな感じになると飲ませるのを辞めてしまうことが多々ありました。

また、混合をやっていると、母乳のあとのミルクの適正量がわからなくなります。

母乳は飲んだ量がわからないので、母乳後に足りない分をミルクであげるとなると、適正量がわからず、息子のリアクション次第なところがありました。

吐き戻しに恐怖を感じていた私たちは、知らず知らず少ないミルク量になっていたんだと思います。

ハーフ検診後、速攻で子供用の体重計をレンタルし、体重を記録するようにしました。

また、飲んだ量が判断しやすいミルクを頼るようになっていきました。

その結果、母乳はおやつ程度になり、混合ではなく、完全ミルクへ移行していくことになります。

どちらもできる混合が理想とか考えていましたが、人相手なので思ったようにはいかないですね。

ナカオ
ナカオ

1か月検診では体重問題なしでした♪

成長が早すぎる

ペースがまったくつかめませんでした。

ミルクの適正量は、日や週単位で変化していきました。

夜しっかり寝てくれたと思っても、次の日は、全然寝てくれなかったり。

ホワイトノイズが効いたと思えば、次の日には無効になっている。

なにもかも日替わりで、1日前にうまくいっても、次の日にはもう効かないことばかりでした。

なので、同じことを頑張って続けることをやめました。

腕の限界まで抱っこしながら子守歌を歌い続けたとしても寝るとは限らないなら、すぐ諦めて手数で勝負するようにしました。

抱っこ→寝かして微振動→バウンサーでゆらゆら→ハンモックでゆらゆら→親のお腹の上にのせてみる→ホワイトノイズかけてみる→ムーニーちゃんかけてみる

のような感じで、手を替え品を替え攻めました。

結果、その日の気分なのか、タイミングが偶然あっただけなのかはわかりませんが、日ごとにスッと寝るポイントが変化しました。

寝かしつけ後に夫婦で、「今日は、ムーニーちゃんの音楽かけたら寝たよ~」とか、「腰をもって微振動させたら寝た」とか言い合うことで、辛いながらも楽しく取り組むことができました。

夫婦の様子

産後1か月は、ほぼ老老介護状態でした。

1か月経ったときに遊びに来てくれた友人も、「あのときはほんとに辛そうだった。顔に生気がなかった」と今言ってます。

当初、夜中のミルクも一緒に起きてやっていました。

しかし、二人の体力がもたなくなってきたので、1日おきに交代でやるようになりました。

ただ、1日おきに交互にやると体が慣れずにキツかったので、時間制になりました。

妻は11時くらいに寝て、私はそこから2時までの間を担当する。

ミルクをあげ終わって、なんやかんや3時くらいに私が就寝した後は、妻が担当する。

そして、朝方私が起きたあと、妻が仮眠。

寝不足な二人が「寝てきていいよ…」と、寝室を行ったり来たりする。

そんなすれ違い生活でした。

睡眠不足。育児へのプレッシャー。ホルモンバランスの乱れ。

喧嘩も増えました。険悪にもなりました。

喧嘩は、これまで年に1,2回程度でした。

子の寝かしつけが妻より上手だったという理不尽な理由で怒られ、喧嘩になったりもしました。

寝不足と産後鬱で妻はかなり不安定になってました。(※普段そんな理不尽な怒り方はしません。一応)

頑張れば頑張る分だけ妻が負い目を感じて喧嘩になるし、頑張らなければ生活のどこかが破綻する。

揉めるたびに、仕事をやっていた方が全然楽だった…と思いながらも、こんなの妻一人でやらせられない…と思っていたのを覚えています。

まとめ

ツラツラ産後1か月の育児のツラさを書いたんですが、まとめるとこうです。

  • 授乳は大変
  • 命を預かる重圧はやばい
  • うさんくさい情報うざい
  • 眠い

個人的には二度と経験したくないと思ってます。笑

ですが、産後1か月のあの時期を二人で乗り越えられたからこそ、あとはなにがあっても大丈夫かなという気になってます。

これから出産される方、今ちょうど産後1か月の育児をされてる方。

キツく、いつまで続くかわからない辛さもあるかと思いますが、終わりはちゃんときます。

半年経った今では、19時から7時まで寝てくれる日もでてきました。

女性だと、「みんなやってることなのに、なに辛いとか言ってんの?」って思われたり、弱音を吐きづらい空気もあるかと思います。

ですが、男がやろうが女がやろうがめちゃめちゃきついです!

がっつり経験できてよくわかりました。

周りと比べて、自分が特別できてないわけじゃないです。

たまたま産後1か月外に出られないから、他の人がキツイ顔してるのを知らないだけです。

気楽にと言われてもどこを手抜いていいかわからないし、余計にイラっとくることもあるかと思います。

終わりを信じて、なんとか乗り越えてください。

この記事を読んで、少しでも肩の荷が降りたり、気が楽になってもらえる人がいたら幸いです。

ナカオ
ナカオ

一番きつかった産後1か月について書いてみたんですが、育休も半年経ったので、半年経った男の育休の感想もいずれ書いてみたいと思います。

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